半・社会人の取りとめもない雑記。


by yuu-siesta

強引な美容師

※ミクシィにも書いたネタですが、こちらはリアル&ノーカット版です。

私は、もう同じ美容師さんに4年くらい切ってもらっている。
彼は非常に「俺様ペース」な人で、
でもよく私の髪や私の髪切りに対する思いもわかってくれている人なので、
ずっと指名し続けている。

そもそも、去年の夏すぎくらいに、
「今回は髪のばしてみようぜ」
と彼が言ったことが発端であった。

私はショートからボブよりちょい長めを、
いつもいったりきたりしていたのだが、
彼の一言で、「よし、のばします」と決めた。
彼への信頼は厚い。

あれから半年以上が経ち、私の髪もそれなりにのびた。
えりあしが肩についてはねる、いらだちな頃も経て、
わりと長くなったのだ。

2月の大阪展示会への出張を控え、
得意先の人たちと会うことやスーツを着ることを考え、
この茶髪とぼさぼさにのびた髪はまずいと思った。

なので、とりあえず、髪の色を暗くした。
それはおかんがやってくれた。

そして今日、例の「俺様」な美容師のもとへいって、腰が抜けた。
彼は今までキャップをいつもかぶっていて、ラフな髪型をそれで隠していた感じだったが。
今日行ったら、見事なドレッドヘアになっていた。
それだけではない。
私のお気に入りのアシスタントの男の子も、ヘンなタイのアイドルみたいな中途半端な金髪で。
いつもシャンプーしてくれる女の子は、フィリピンバーの女みたくなっていた。

3人に囲まれて私は両手をあげ、
「いや、お財布もってないから・・・。ナニコレ?会社の方針?
ぼったくり系になるの?」
大爆笑する3人。
いや、笑えないし。
でも実際超笑ったんだけど。

「のばしつつ、さわやかな感じにしてほしい」
と言った。
ドレッドの彼は「よし、そうだな」と言いながら、私の髪を切り始めた。

途中、いつものことながら、
私になぜ男が出来ないのかという話になってしまった。
「どういう男がいいんだ?」と聞かれ、
「・・・寛容な人?」と答えると、
「寛容な人というのは、悪く言えば誰にも興味のない人ってことだろ」と言われた。

あまりにも的を得た発言だったので、
私は納得して、気分が沈みこんでしまった。
そうだ、まるで私に興味がないじゃないか。
だから、いつもちょっとでも私のことを聴いてくれると、あんなに嬉しいのだ。

すると、途中で止まるドレッドの手。
そして、私の長くのびたえりあしをまとめる仕草。

あれ?

「おい、これを切ろうか?」

「は!?」

のばそうと言ったのはあなたでしょうが!
しかし、私の髪切りへの思いと髪質を一番理解しているのは、
私ではなく彼であることは確かである。

「・・・もういっちゃってください」
「だろ!?」

ばっさばっさとイスの下に落ちてゆく私の髪。
ああ・・・
さよなら・・・

気づけば、いつになくさわやかな少年らしい私がいた。
「いいじゃん!これで!」
そうですね・・・
そもそも私は顧客で、おまけにいつもあなたを指名する常連なのに、
彼は私を「おまえ」呼ばわり。
私は彼の言われるままに髪型を変える。
おかしな関係が成り立ってしまった。

ああ・・・
さよなら・・・私の髪・・・

でもなんだか懐かしいんですけど・・・

おまけに彼は、「この本、すごく面白いから借りていけ」
と、ゲッツ板谷という人の旅本を、半ば強引に貸してくれた。

きっとこれからも、私の髪型は、
彼のビジョンとともに変わってゆくのだと思う。
自己主張がないようだが、
彼にゆだねることが、私のベストな選択であることは間違いない。

これで展示会か・・・
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by yuu-siesta | 2007-01-28 22:02 | diary